精神疾患

うつ病や統合失調症などの精神疾患による障害年金請求には、他の障害と比べて特有の難しさがあります。

精神疾患による障害年金請求の難しさ

主な理由としては以下のようなものがあります。
① 精神疾患の診療では、検査数値など客観的な診断基準が無い為、診断書の内容が医師の主観に左右され、実態と違う診断書が書かれる可能性ある。
② 療養が長期間になりやすい為、初診日が古く、当時の資料が残っていないことで初診日の証明が困難な場合も多い。
③ 神経症、人格障害など原則として対象とならない診断名がある。
さらには、障害年金の請求に必要な書類を揃える過程での医師や年金事務所のやり取り、そして病歴申立書の作成なども精神の障害を持った方にとっては非常な負担となります。
そして、障害年金の審査が完全に書類審査である以上、精神疾患を抱えているからといって、提出する書類に少しでも不備があればいつまで経っても受け付けすらしてもらえません。
あまりの大変さに申請のを途中で断念される方も多くいらっしゃいます。
こと精神障害による障害年金請求については、支援者の存在は不可欠であると思います。

トピックス

障害年金の受給の可否に一番大きな影響があるのは診断書です。そして、やはり精神疾患の診断書には特有の確認すべきポイントがあります。
1, 精神疾患における診断書のチェックポイント>
2, 精神疾患の診断書に記載するICD-10コードについて>
3, 精神疾患の診断書と就労状況について>
 精神疾患の中には、原則として障害年金の支給対象とならない病気もあります。
4, なぜ神経症は障害年金の対象とならないのか>
5, 精神科、神経科、心療内科の違い>
 知的障害の初診日については、他の精神疾患とは違う取り扱いがなされます。
6, 知的障害における初診日>
7, 知的障害や発達障害と他の精神疾患が併存している場合>

傷病別の障害認定基準

障害年金の審査においては、「障害認定基準」によって障害の程度が判定されます。現在の基準では以下の5つの分類の基準があります。

障害認定基準
1, 統合失調症・うつ病・そううつ病>
2, 高次脳機能障害,その他>
3, てんかん>
4, 知的障害>
5, 発達障害>

対象となる傷病について

精神疾患で障害年金の対象となる傷病については、
障害の状態を判定する障害認定基準でつぎのように区分されています。
・統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害
・気分(感情)障害
・症状性を含む器質性精神障害
・てんかん
・知的障害
・発達障害
参考までに、この区分に該当する主な傷病名をあげます。
障害年金の対象となる主な精神疾患の傷病名
うつ病、そううつ病、統合失調症、老年及び初老期痴呆症
てんかん、発達障害、頭部挫傷による外傷性痴呆、
頭蓋内感染に伴う精神病、アルコール薬物使用による精神障害
高次脳機能障害、アルツハイマー病 等
診断名がこれらの傷病名であれば障害年金の対象となります。

そして気を付けなければいけないのが「認定要領」の中で述べられている以下の文です。
・人格障害は原則として認定の対象とならない
・神経症にあっては、その症状が長期間持続し、一見重症なものであっても、原則として、認定の対象とはならない。ただし、その臨床症状から判断して精神病の病態を示しているものについては、統合失調症またはそううつ病に準じて取り扱う

したがって、下にあげたような神経症は原則として障害年金の対象とはならないものの、
・神経症+精神病、例えば「パニック障害+うつ病」など精神病を併発している
・傷病名は神経症であるものの、症状が重篤で精神病と同様の病態がある
というような場合には認定の対象となる、ということです。

また、人格障害(=パ-ソナリティ-障害)は原則として対象とはならないとされていますが、例外的に「境界性パ-ソナリティ-障害」については、その症状が精神病との中間的な性格を持つため、症状が重篤な場合は対象とされています。

単独では原則として障害年金の対象とならない神経症の主な傷病名
パニック障害、強迫性障害、PTSD、身体表現性障害、適応障害、
抑うつ状態、社会不安障害、解離性障害、転換性障害、摂食障害、睡眠障害 等

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